英単語学習の科学 中田達也著
久々に面白い本を読んだ。それは、
中田達也先生の「英単語学習の科学」。
終始平易な言葉で表現しているが、
内容は深い。
私がとくに印象深かったのは、「分散学習」のところである。ある単語の学習を数秒間隔で行うのと、数分間隔で行うのとでは、後者のほうが長期記憶に残りやすい。
私も博士論文で、spaced rehearsalの効果を 研究した。分散学習の一形態である。これは、ある単語を学習したら、最初は次の日に復習、2回目は、3日後に復習、次は1週間後に復習と、だんだんと間隔をあけて復習していく方法である。
この方法では、だんだんと負荷が、かかったいくため、語彙習得に効果的なものと思っていた。
しかし、意外にも、復習の間隔は、等間隔でも変わらないらしい。このようなことを含めて新鮮な研究結果が出揃う。
これを読んで、この本の「語彙ストラテジーバージョンを書きたくなった。
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